2024年5月14日、俺の推し「キタニタツヤ」はこん谷名義での楽曲投稿開始から10年が経過し、それを祝して武道館にてライブが開かれた。
いや、武道館!?!?!?
そう、武道館である。どんなアーティストであれ、立つことを憧れる武道館である。「キタニが武道館か、、、」なんて正直実感がわかなかった俺は、当日武道館に来てみるとそのえげつない人の多さに心底驚いた。
俺の中でキタニタツヤは「一部の人間には深く刺さるけど歌詞が重かったり暗い曲が多いから万人受けするような人ではないだろうな」という認識だった。
武道館に来て、キタニタツヤという1人を見るために「平日」に「約8000円」もするチケットを買わなければならないのに、なおそれでもこんなに人がいるということに驚いたのだ。
しかも周りにいる人たちは若く、キラキラした人たちで「本当にこんな人たちがキタニタツヤの曲を聴いているのだろうか」と正直思った。
もちろん「青のすみか」でありとあらゆる人にキタニタツヤの存在が広まっていたし、紅白だって出場した。しかし、青のすみかの後にはすぐに「摘果」と「素敵しゅうまつを!」を出してたし、2024年にでた「Round about」はアニメ主題歌も2曲入っているとはいえ、それまでの流れを汲んだキタニらしい曲も結構入っている。
そんな感じに、とにかく自分の「キタニタツヤを好きな奴らはこんな奴らだろう像」が崩れるばかりだった。そして自分のそんな考えの甘さをひどく猛省するのだった。
だってキタニのことを武道館にいる人全員が好きであることはライブの盛り上がりで明白だったから。
自分のキタニ歴
(俺はかなりキタニに関してはにわかであることを留意してほしい。)
俺が「キタニタツヤ」名義のキタニタツヤにハマったのはたぶん4年前。存在自体はもっと前から知っていたのだか、このころの俺は「歌い手」という主にボカロ曲のカバーをネット上に投稿する人々にハマっていた。
そのなかで歌い手カバーの「夢遊病者は彼岸にて」を知って、その曲のダークさに中二病真っ盛りの俺はすっかり沼る。そしてこの曲のほかの歌い手カバーも聞きたいと思い、漁っているうちにキタニ本人のcover.verを見つけてキタニの良さを知った。
そこからは当時出ていた曲にハマり、特に「Sad Girl」の衝撃はすさまじく、コロナ休みの暇も相まって本気で歌詞考察を行っていた。
当時は「キタニ」の情報は少なく、調べても家具屋のHPばっかり出てきていた。
そして、そのころに「キタニタツヤ」と「こんにちは谷田さん」が同一人物であることを知った。「こんにちは谷田さん」についての知識はあまりなく、定番曲の「悪魔の踊り方」を知っていただけだったから、ここの一致にかなり驚いた。
そこからは「トリガーハッピー」の投稿に歓喜したり、「デマゴーグ」発売日のyoutube liveのために塾を休んだり、4か月連続シングル投稿に歓喜したり、TVドラマへの起用で紅白が見えてきたり、とここまでにしておくが、とにかくキタニタツヤの音楽は俺にとって常に新しくて、かっこよくて、憧れだった。
そして俺は元々「好きなアーティストだからといってすべての曲を盲目的に好むべきでない、好きな曲自体を好もう」とかいう斜に構えたような考えを持ってたんだけど、キタニは出す曲が総じて好みの曲だったし、キタニという人物自体も死ぬほどおもろい人だったからもうキタニタツヤを妄信的に崇拝する人間になってしまった。
ライブ
俺は金のない学生ゆえファンクラブ「club unreality」には入れてないので、二階席の後ろのほうからの観戦となったが、、、いやもうね最高!!!!
キタニタツヤの十年を踏まえたこのライブは古い曲から新しい曲までとにかく盛り上がるシーンしかなかった。
自分が過去にいったライブではコロナの影響で声だしができなかったが、今回は声出しOK。しかも声出しするタイミングが死ぬほど多かった!本当に楽しすぎる!!!
とりあえず自分にとって大きく印象に残っているものを書いていく。
I DO NOT LOVE YOU.
キタニタツヤ名義で初めて出したアルバムの名前でもある「I DO NOT LOVE YOU.」で始めるのなに??最高すぎるんやけど???
しかもキタニが乗ってる台めっちゃ上がるし。しかも、声出しできるパートもめっちゃあるし。とにかくいろんな感情でもう若干泣いてたのは内緒。
パノプティコン
パノプティコンがガチパノプティコンでめっちゃくちゃ良かった!!!!キタニタツヤ様ありがとう!!!!#キタニタツヤ#キタニタツヤ武道館 pic.twitter.com/ziFZK4R32Z
— としゃ太郎 (@wlazt0esim) 2024年5月14日
上の動画を見たらわかると思うけど、演出がもう最高。パノプティンコってかんじ。
Stoned Child
ものすごく好きだけど来るか怪しかった曲。まーじでうれしい!しかも座りながら歌うキタニかっこよすぎるし。
Stoned Childで座って歌ってたのかっこよすぎて謎の笑い出た pic.twitter.com/wWg6crUaHS
— メイ (@_____zz26) 2024年5月14日
さらに「人間なんてやめちまおーぜ」のコールもすごく楽しかった!
Moonthief
生歌初めて直で見れた!!てかこの曲もコールあるし本当に楽しいライブだなぁ。
ラブソング
一瞬Eveも来るかと思ったけど、キーがキタニverのキーだったので一人だと理解。やっぱ声出せる曲は神。
落下ウサギと寡黙な傍観者の手記
どうやらファンクラブ内での投票で1位だったよう。今回のライブは10周年で、ライブ名もボカロP時代のアルバム名であるから、当時の楽曲の1つや2つは来ると思っていたがまさか1位の曲がそうだったとは、、、
このライブはキタニタツヤという人間自体の10年間の音楽活動の振り返りであるといえるだろう。
てかまじで生歌Verもいい!ホント好き。
悪魔の踊り方
前の曲からスタートしたキタニタツヤ過去楽曲振り返り編は続く。落下ウサギはめっちゃいい曲なんだけどあんまり知名度はない。一方悪魔の踊り方はボカロ曲としてあまりにも有名だし、ボカロP時代の曲を聞いてない人もキタニタツヤカバーVerも配信されているから武道館にいるほとんどの人が知っていて、盛り上がりがすさまじかった。
しかもこの曲は悪魔のセリフを観客側が声出しするところが多いから一体感がやばかった。まじで。こんなにたくさんの人が歌詞を理解して一斉に声を出しているというこの状況があまりにも熱い。
さらに、2番の途中からボカロのリンちゃんの声も入ってきて、キタニ×リンちゃんとかいう夢のコラボで少し泣いてしまった。本当に最高!
ちなみに曲の終わりに当時のMVにはなかった岸田総理っぽい顔写真が追加されてたとか。
或るキリスト者は告解室を去る、唯だ信仰のみを抱えて
「バンドやってた時の曲やります」といって急に始まった曲。俺はにわかだからこの曲を知らなかったんだけど、くそかっこよかった。てか結構前の曲のはずなんだけどギターやベースの完成度がすさまじいし、変拍子がすごく気持ちいい。やばすぎこのライブ。
よろこびの歌、振り子の上で
1個前のアルバム「BIPOLAR」にて対となる楽曲だった「よろこびの歌」と「振り子の上で」を連続のやるのなんなんすか!!
次回予告
きましたテンション爆上げゾーン。
会場にいたほとんどの人は武道館でこの曲の声出しをするのを待っていたと思う。本当に楽しかった、、、この声出し、、、。
ずうっといっしょ
当日の0時のラジオで初公開された曲。俺は課題やりながら聞いてたんだけど、タイトルから想像してた曲とマジで180度違って超ロックだしヤバい女の歌だし。
本当にかっこよすぎて語彙力ないんだけど、ライブでの生歌もすごかった。
芥の部屋は錆色に沈む
個人的にすげー好きな曲が来たからめっちゃ興奮してた。
青のすみか
最初が「I DO NOT LOVE YOU.」ではじまった一方、キタニの飛躍の大きな要因になった「青のすみか」で締めるのはあまりに最高すぎる。
そして初参戦の方々もみんな知ってる曲だから盛り上がりも最高潮だった。ありがとうキタニタツヤ。
アンコール
クラブ・アン・リアリティ
MCの「これで非現実はさいご、おわりです」っていうので泣きそうになったし、本当の締めがこの曲なのが熱すぎる。またこの曲は自分が中学のころからずっと好きでい続けている数少ない曲。だからこその感動がすごかったし、演出もうますぎて非現実感がやばかった。
おわりに
キタニタツヤの音楽活動10周年にふさわしいライブだったし過去からのファンから最近入ったファンまで全員があまねく満足できる内容だったと思う。
本当にこのライブの「非日常感」がすさまじかった。
ライブの帰り、「キタニタツヤの曲ほどんど知らなかったし人生初のライブだったけどものすごく楽しめた」と話している方がいて、ほんとうにこのライブはすごかったんだなあとあらためて思った。キタニタツヤは11年目以降もいい感じの曲を作ってくれるだろうと信じて、これからも影ながら応援していきたいと思う。
(追記:日比谷音楽祭当たったからまたキタニが見れるぞおおお!!(ラブシャは落ちちゃったけど))